薬剤科
当薬剤科には、現在12名の薬剤師と、1名の補助者が勤務しています。
医薬品を適正に使用していただくため、患者様・医療スタッフに情報提供を行っています。薬剤管理指導は、全病棟に於いて実施しています。また、院内の各チーム医療に参加し、薬剤師の視点から積極的に提案を行っています。院内各スタッフとの繋がりも良好で、和気あいあいと業務に参加しています。
薬剤科長 高田 淳子
<業務内容>
【調剤業務】
ほとんどの外来患者さんは、診察後院外処方箋をもらい調剤薬局でお薬を作ってもらっています。「病院にいる薬剤師さんはお薬を作ってないんですか?」と質問されますが、そんなことはありません。わたしたち病院薬剤師は入院患者さんのために、日々調剤を行っています。全自動錠剤分包機や、散剤調剤ロボットなど最新の機器を利用して、患者さんに安心・安全にお薬を飲み続けて頂くために努力しています。
お薬の飲み心地のこと、作り方のことなど、何か気になることがあれば些細なことでも構いません。病院薬剤師にお話してください。一緒に今飲んでいるお薬のことを考えていきましょう。(テ)
【病棟業務】
入院患者さんの薬剤管理を担当しています。 入院初期には普段使用している薬や健康食品やサプリメントの使用状況、薬によるアレルギー・副作用歴の有無、普段の薬の管理方法や服薬方法の確認などをおこなっています。入院中の内服薬を患者さんごと配薬カートやお薬カレンダーにセットしたり、ご自分で管理できる患者さんには何日分かまとめて直接お渡ししたりと、患者さんごとに合わせた服薬管理ができるよう取り組んでいます。 患者さんが安心して薬を使用できるように必要に応じて薬の説明を行っています。また、薬について不安や疑問がある患者さんに対してはお話を聞き、場合によっては医師や看護師など他のスタッフと情報を共有し対応策を考え、患者さんやご家族が納得していただけるように心がけています。(チ)
【外来業務】
手術が決まった患者さんに外来で指導を行っています。 眼科外来では、点眼薬の差し方について指導を行っています。正しい差し方を指導された経験のある患者さんは少ないため、手術前に指導を行い、術後感染予防に取り組んでいます。 整形外科外来では、現在内服している薬や副作用歴等について聞き取りを行っています。手術前に休薬が必要な薬を確認し、適切に休薬できるよう説明を行っています。(イ)
【混注業務】
「混注」とは字の如く、注射を混ぜる作業のことです。しかし、ただAという注射液にBという注射液を混ぜ入れる作業を行うだけではありません。 たとえば、注射液の性格(酸性・アルカリ性や、水に溶けやすい・溶けにくい、温度の変化で変質しやすい等々)によって、混ぜるもの同志の相性がわるいことがあります。混ぜると液が白く濁れば、なんらかの反応が起きているということですから、それを患者さんに使うわけにはいきません。また、見た目には変化が起きていなくても、効き目が弱まっている場合もあります。こういったことを事前にチェックして防ぎ、安全に、また効果的に使用できる注射液を調整することが「混注」という業務だと考えています。 また、抗がん剤の混注も行っていますが、抗がん剤は量の調節が非常に重要で、万が一多過ぎれば患者さんに副作用が出ることもありますし、少なければ効果がありません。医師の処方をそのまま混注するのではなく、私たち薬剤師の視点で「本当にその量でよいのか」チェックし、投与する前の最後の関所の役割も果たしたいと思っています。その最終チェックも「混注」の重要な工程です。 これらのチェック機構を経て「混注」は「無菌室」と言われる清潔な部屋で行います。特に免疫力が弱くなっている患者さんでは、ごく微量の細菌でも感染症を起こしてしまうことがあるので、外界からの細菌や異物が入りにくい「無菌室」で、できるだけ清潔な状態を保つ手順で薬剤師が混注しています。(キ)
【チーム医療】
当院では、一人の患者さんを中心に様々なメディカルスタッフが連携、協働し、それぞれの専門スキルを発揮して治療、サポートを行う「チーム医療」を推進しています。
・栄養サポートチーム
・緩和サポートチーム
・褥瘡対策チーム
・感染対策チーム
・精神科リエゾンチーム
・認知症ケアサポートチームなど
様々なチームが存在し、薬剤師もチーム活動に積極的に参画しています。薬剤師の専門性を生かし、患者さんの生活の質(QOL)の維持・向上のサポートや医療の質の向上に貢献しています。(オ)
【医薬品情報管理業務】
医薬品を使用するにあたって、検査が必要な医薬品、副作用の報告からの使用上の注意の改訂など、医薬品の安全性に関する情報等が関係機関・学会や製薬会社から出されます。それらの情報を収集し、重要な情報であれば、処方している医師や関連している部署、使用している患者さんへ情報提供しています。 より適正な薬物療法を行っていくために医薬品安全性情報の収集、評価、提供、提供した情報が適正であったかの評価、再度の提供もしています。(リ)
【あまぐり薬局業務】
飯田病院では、年1回(10月中旬)病院祭(いがぐり祭)を開催しています。病院祭で薬剤科は、子供を対象とした調剤体験のブース(あまぐり薬局)を開局しています。2010年の病院祭から続けており、毎年約120名の子供に体験してもらっています。約2ヵ月前から準備を始め、当日は5時間だけの開局となりますが、薬剤師の仕事の一部を体験してもらい、地域から多くの薬剤師が誕生してもらいたいと思っています。(リ)
<薬剤師による月1雑記>
今年は雪が多いですね。
ウチの組合では『雪が降って10cm以上積もったら朝6時から雪かき』と決まっているのですが、10cm積もらなくてもだいたいやるし、6時に出て行くとみなさんすでにやっていたりします。早く起きなければならないプレッシャーでよく眠れず、睡眠不足のままいつもより早く出て、ずっとビクビクしながら運転して通勤するわけで、雪は本当に嫌です。(皆さんそうだと思いますが)
子供の頃はこんなに雪が嫌じゃなかった。子どもの頃雪が降った時に、母親が近所の子と町内のどこか林の坂道がある所に連れて行ってくれて、ソリ滑りをして楽しかった思い出があります。近くに4・5種類しかない自販機があって、車の中で初めて飲んだミルクセーキがあったかくておいしかったのを覚えています。昭和の話です。
先日の組合の会合での話なのですが、1人のお爺さんが去年越してきた非組合員の人に「みんな雪かきをしとるのにやらんの?」みたいな事を言ったら(どうも家をノックしたらしい)「雪かきをするように言われてないので」と言われたそうで、大家さんからするように言って、というやり取りがあったんです。私は「いやいや強要するのは無理でしょ」とその時は心の中で思ったのですが、アパートや借家の人だってその道を使うのだから、一緒に雪かきしてもいいですよね。今朝も雪かきしてきました。6時の時点では3cmほどだったので数名しか出ていなかったのですが、見かけない若い娘さんがいたので声をかけたら、やはり新しく越して来た方で、初めてご挨拶できました。借家にお住まいの2件とも雪かきやってくれました。(SM)
<薬剤師募集>
飯田病院では薬剤師を募集しています。 採用情報はこちらを参照してください。
見学大歓迎です。病院薬剤師を希望される薬剤師・学生の方、是非見学に来てください。
連絡先:0265-22-5150 社会医療法人飯田病院 事務局 人事
<育英金制度>
・育英金の貸与額:月額5万円 無利息
・貸与(給付)期間:正規の就学期間(6年間)
・貸与(給付)の期間分を当院にて就業した場合は返済不要
新入学生だけでなく、現在在学中の学生にも、育英金制度を利用できます。詳細については下記連絡先までご連絡ください。
連絡先:0265-22-5150 社会医療法人飯田病院 事務局 人事