臨床検査科

0D8A3566検査科では、一般、血液、生化学、細菌検査、免疫血清を行う検体検査部門、輸血部門、生理検査を行う生理部門の3部門に分かれて業務を実施しています。各部門、正確で精度の高い検査が提供できるよう認定資格を習得し検査精度の向上に努めています。また、外部精度管理・内部精度管理もおこない結果の信頼も確保しています。
通常業務以外にも院内の感染対策チーム会、栄養サポートチーム会、糖尿病療法士会などに参加し、患者さんの治療に貢献すべく各部署との連携体制を取っています。
日々進歩する医療界に対応すべく、積極的に学会や院内外の研修会に参加すると共に、検査科内でも学習会をおこなっています。

【基本方針】
1.検査の結果を正確かつ迅速に提供します。
2.常に患者さんの立場に立ち、質の高い安心・安全な医療を提供します。
3.高度な知識と技術を習得し、よき医療者となるために日々研鑚します。
4.他の医療機関と密接に連携し、地域医療に貢献します。

緊急臨床検査士 6名
超音波検査士 5名
2級微生物臨床検査士 1名
糖尿病療養指導士 1名
NST専門臨床検査技師 1名
健康食品管理士 1名
採血業務

【採血業務】

当院検査部では外来患者さんの検査採血を、40年以上前より行っています。一般病棟の早朝採血も2007年4月よりはじめました。検査技師による採血は臨床検査の精度管理の出発点と考え血液の凝固、溶血、採血量の過不足など採血時のトラブルを防止することに留意しております。また、混み合っている場合は受付後採血までお待ち頂く場合がありますが、採血後は検査結果が少しでも速く出るよう努力しています。採血室では、患者取り違え等医療事故防止のため、患者さん自身に名前を言っていただくなど、ご面倒をおかけしますがご協力お願い致します。

検体検査部門

【一般検査】

一般検査は、主に尿・便を検査します。尿検査では、腎臓、膀胱の病気や、糖尿病などの疾患を見つけることが出来ます。便では下部消化管からの出血の有無を検査し、特に近年では大腸がんの早期発見のスクリーニング検査として用いられています。
他に脳炎や髄膜炎などの髄液検査、悪性腫瘍や炎症時の胸水・腹水検査、関節の炎症や痛風の関節液検査など体腔液の性状やそこに含まれている細胞を調べる穿刺液検査を行っています。

【血液検査】

血液は血液細胞(血球)と血漿から構成されます。血球には3系統の血球(赤血球、白血球、血小板)があります。赤血球は細胞内にヘモグロビンを含み、主に酸素を組織に運搬します。白血球は顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球に分類され、主に感染防御に機能します。血小板は止血及び血液凝固に重要です。
この血球成分を検査する自動血球計数装置を用いた血球計測や光学顕微鏡を使っての形態観察は臨床診断に欠かすことができない重要な検査項目です。また、血液凝固線溶活性は術前検査のスクリーニング、抗凝固剤のモニタリング、肝機能検査として実施しています。

laboratory01

【生化学検査】

生化学検査

血液は全身のあらゆる組織を循環して細胞に栄養分を運ぶと同時に老廃物を処理しており、常に全身の健康状態の指標となります。血液を遠心分離器にかけると、有形成分(赤血液、白血液、血小板など)と無形性分(血清)に分離することができます。生化学検査では血清中の成分を化学的な手法を用いて検査をします。肝臓機能、腎臓機能、血糖やコレステロール、いわゆる皆様がお考えの血液検査を行っている分野ですがその種類も多く、組み合わせることによって疾患部位の特定や病気の診断に役立てられます。

【微生物検査】

肺炎や膀胱炎、食中毒や敗血症などの感染症の時、原因となる病原菌を見つけます。喀痰、尿、糞便や血液などの検体から細菌を増やし(培養)、原因菌を特定し(同定)、その菌に効く抗菌薬を調べ(感受性試験)、感染症の治療に役立てています。その他に、ノロウイルス検査、抗生物質が効かない耐性菌の検査、いまだに発生する結核の検査なども行っています。
laboratory02

生理検査部門

検体検査は患者さんの血液や尿、細胞等を摂取して検査をする部門であり、生理検査は患者さんに直接触れて行う検査の総称です。

【12誘導心電図検査】

両腕、両足と胸部に電極を装着し、心臓から発生する微弱な電気を検出する検査です。不整脈や虚血性心疾患等がわかります。検査時間は5~10分です。
laboratory03

【ホルター心電図検査】

採血業務

日常生活をしながら24時間の心電図を記録する検査です。胸部の4~5カ所にシール電極をつけ、記録時間中は小型心電計を携帯していただきます。検査室には2回来ていただきます。
1回目 ホルター心電計の装着
2回目 翌日(24時間後)、ホルター心電計の取り外し
基本的には入浴不可ですが、入浴可能な心電計もあります。御希望の方は検査時に担当の外来看護師、または臨床検査技師にお伝えてください。ただし入浴可能な心電計は台数に制限がございます。あらかじめご了承ください。

【運動負荷心電図検査】

運動負荷心電図検査

運動を行い、心臓に負荷をかけ、その時の心電図変化を検出する検査です。主に虚血性心疾患を調べる検査となります。検査時間は準備を含め30~40分程度です。以下の様な運動を行います。
・トレッドミル検査:ベルトコンベアの上を歩く(ウォーキングマシン)
・マスター2段階試験:指定された階段様模型の昇降を行う。
*運動しやすい服装でおいでください。
必要な方は着替えやタオルをご準備下さい。
激しい運動となるので、検査直前の飲食はお控え下さい。

【血圧脈波検査(ABI)】

両腕、両足首にカフを巻き、血圧測定及び、脈波を調べる検査です。閉塞性動脈硬化症等の有無を調べる検査となります。検査時間は準備含め、15~25分程度です。
*ボディースーツや、締め付けの強い服装は検査値に影響がありますのでお控えください。
透析シャントや、上腕血管、下腿血管の人工血管、ステント等挿入されている方は事前に申し出て下さい。

【脳波】

頭部に20個前後の電極をつけ、脳から発生する微弱な電気を記録する検査です。てんかん等を調べる検査となります。検査時間は約1時間程度かかります。
*皮脂や整髪料が存在すると、電気信号が拾えない場合があります。
検査前日、もしくは当日に洗髪をし、整髪料を使用せずお越し下さい。

【誘発筋電図検査】

筋肉に電気を与え神経伝導速度を調べる検査です。
主に手根管症候群や肘部管症候群を調べる検査となります。
*手、足を露出しやすい服装でおいでください。

【耳鼻科検査】

耳鼻科領域の検査です。検査の種類は以下になります。・標準純音聴力検査:耳の聞こえを調べる検査となります。通常気導検査、骨導検査の2種類の検査を行います。検査時間は10~15分程度です。
・ティンパノメトリー検査:鼓膜の動きを見る検査です。耳栓をして検査を行います。
  検査時間は約5分程度です。
・耳小骨筋反射検査:耳小骨に音を加えて反応を見る検査です。
  ティンパノメトリーと同時に行われることがほとんどです。
・語音聴力検査:文字や数字の聞き取りを調べる検査です。
  検査時間は30~40分程度です。
・耳管機能検査:耳管の開閉を調べる検査です。
  検査時間は10~15分程度です。

【呼吸機能検査】

肺活量や、努力性呼出を調べる検査です。肺気腫や慢性閉塞性肺疾患等を調べる検査となります。また手術前には事前検査として肺活量を調べる場合もあります。服装等の注意事項はありませんが、努力しての呼吸をしていただきますので、やや苦しい検査となります。

【超音波検査】

人の耳に聞こえない程高い周波数の音(超音波)を使い、体内を調べる検査です。ゼリーを付けて、目的部位へプローブという機械を当てて検査します。放射線と違い被曝など人体への影響がないので何回も繰り返し検査が可能です。また妊娠中の方の検査も可能です。
laboratory04

当院で行っている超音波検査一覧

腹部

肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、胃、腸管(小腸、大腸)、膀胱、前立腺を主に調べます。
臓器の大きさや癌や良性腫瘍の有無を検査しています。
検査の時間は約30分前後です。
基本的には検査前の飲食は控えていただいていますが、検査ができないわけではありません。飲食の可否は担当医師とご相談下さい。

心臓

心臓の動きや大きさ、弁膜症、心筋症等を調べます。
検査の時間は30~45分です。
検査前の飲食制限はありません。
検査時、胸を出していただきますので出しやすい服装にてお越し下さい。
また検査者は女性スタッフでの希望があれば、検査科にてご相談下さい。

乳腺

乳腺の状態や腫瘍の有無を検査します。
基本的には女性スタッフで検査をしています。
検査時間は約30分です。

甲状腺

甲状腺の大きさ(バセドウ病や橋本病)や腫瘍の有無を検査しています。
検査の時間は約15~20分です。

血管

頚動脈、上肢、下肢の動脈、静脈を検査します。
動脈であれば動脈硬化の有無や、血液の流れ、詰まり具合の検査をします。
静脈は血栓の有無や静脈瘤の評価をします。
足の血管検査は、ズボンを脱いで下着になっていただきますのでご了承下さい。(簡易的なハーフパンツをお貸ししています。)
検査時間は項目により違いますが、約30~1時間前後です。

その他

唾液腺や表在腫瘤の性状を検査することもあります。

経食道心エコー検査

喉へ麻酔をして胃カメラ様のプローブを飲み込んで、食道から心臓を観察します。
検査は医師が行います。
同意書へのサインが必要となりますのでご了承ください。
不明な点は担当医師、または検査技師へ問い合わせ下さい。

【免疫血清検査】

血清検査では血清成分を用いて測定します。主にB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスをはじめとする感染症の検査を行い、感染が疑われる時は他の検査を用い精査します。その他、一般的に腫瘍マーカーと呼ばれるがん診断の補助検査も行っています。がん検診をはじめ、がん治療・再発・転移などに役立てています。

輸血部門

運動負荷心電図検査

その名の通り、輸血をするに当たっての必要な検査です。血液型を調べ、どの血液製剤が適合するかを検査します。また、必要時、常に対応できるよう血液の管理、発注を行っています。輸血後のフォローとして血液を介して感染する
感染症の有無を検査し、万一感染した場合は「生物由来製品感染等被害救済制度」の適応が受けられるよう管理しています。

診療スタッフ

鈴木雅子

鈴木 雅子(臨床検査科部長)

専門領域:外科病理・細胞診
資格・所属学会:
日本病理学会認定 病理専門医・病理専門医研修指導医/日本臨床細胞学会認定 細胞診専門医・細胞診専門医研修指導医/日本臨床検査医学会/日本病理学会(評議員)/日本臨床細胞学会(評議員)/日本婦人科腫瘍学会/日本婦人科病理学会

検査科

Page Top