ふるえ・ふらつき外来

神経内科では、令和元年(2019年)6月より、手足のふるえや歩行障害、ふらつきなどのパーキンソン病を中心とした運動障害を診療する目的で、「ふるえ・ふらつき外来(通称F・F外来)」を開設しました。
パーキンソン病は未だに確実な治療のない神経変性疾患で、治療はドーパミン補充療法が中心ですが、近年、早期診断と早期からのリハビリテーションの重要性が改めて注目されています。
「ふるえ」「ふらつき」はパーキンソン病の重要な徴候です。当外来では、病歴や診察所見、MRI画像、必要に応じてDATスキャンやMIBG心筋シンチグラフィーなど各種検査を組み合わせて、総合的に診断し、治療とリハビリテーションにつなげます。
ふるえや歩行障害、ふらつきなどで、パーキンソン病や関連疾患が疑われるとき、あるいはパーキンソン病の治療にお困りのときは、ぜひご相談ください。

Q1、ふるえ・ふらつき外来(F・F外来)とはどのような外来でしょうか?

A1、⼿⾜のふるえや歩⾏時のふらつきは、頻度の⾼い症状で、特に⾼齢者に多い訴えや症状のひとつです。原因はさまざまで、内科的・整形外科的な疾患が少なくありませんが、パーキンソン病によって起こる場合があります。「ふるえ・ふらつき外来」では、専⾨的 な診療や詳しい画像検査を通じて、パーキンソン病をできるだけ早期に鑑別診断して、治療につなげることに役⽴ちたいと考えています。

Q2、パーキンソン病は増えているのでしょうか?

A2、パーキンソン病は1000⼈に1⼈が患っているといわれていて、加齢とともに患者が増えます。70歳以上では、100⼈に1⼈がパーキンソン病であるといわれています。

Q3、パーキンソン病はどのような病気でしょうか?

A3、脳の⿊室と呼ばれる部分の神経細胞が減少脱落するために、脳の運動機能が障害を受ける病気です。⿊室では、ドーパミンという神経伝達物質が作られています。パーキンソン病では、⿊室の働きが落ちてドーパミンが不⾜するために、さまざまな体の障害が出てくるのです。

Q4、パーキンソン病の症状はどのような特徴があるのでしょうか?

A4、⽬⽴つのが⼿⾜の“ふるえ”です。リラックスしているときに膝の上に置いた⼿などに⾒られますが、でない⼈もいます。⼀番重要なのは、動作がゆっくりとのろくなることです。それは意識的な動作だけではなく、意 識しない⾃然の動きが少なく、動きの幅も⼩さくなります。歩⾏時のふらつきを訴えて受診する患者さんもいます。

Q5、パーキンソン病の治療にはどのようなものがあるのでしょうか?

A5、パーキンソン病の病気の進⾏を⽌める薬はまだ出来ていませんが、治療によりかなりの年⽉にわたって⽣活に困らないようにコントロールすることが出来るようになっています。
内科的な治療では、薬物療法とリハビリテーションの2つが重要な柱です。薬物療法ではパーキンソン病で脳内に⽋乏しているドーパミンを外から補う補充療法 が基本です。⼀⽅、リハビリテーションは、パーキンソン病の運動障害の性質にあった訓練を⾏うことで症状の改善をはかります。

Q6、パーキンソン病を早期に診断することの重要性は?

A6、パーキンソン病は⾼齢になるほど発症しやすく、誰もがなりうる病気です。早期に診断して、患者さんひとりひとりの⽣活環境、障害の程度、職業などにあった治療とリハビリをすることで、運動機能を⻑い期間維持す ることが出来ます。また、早期からの治療とリハビリで、病気の進⾏を遅らせる可能性があると考える⼈も増えています。⼼配な症状がありましたら、かかりつ けの先⽣と相談したうえで、「ふるえ・ふらつき外来(F・F外来)」を受診されることをお勧めします。

診療日

毎週 木曜日 14:00~ (完全予約制)

診療スタッフ

大原 愼司

大原 愼司(神経内科部長)

専門領域 神経内科一般/パーキンソン病/脊髄小脳変性症/ALS/認知症/神経筋疾患
資格・所属学会 日本神経学会 専門医・指導医/米国神経学会 フェロー/日本内科学会 認定医/日本神経病理学会 評議員/日本認知症学会

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